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コラム

TEAMSのEAPコンサルタントがお届けするコラムです

『新型うつ病』の対処法(vol.49)

2014.02.19

「彼は本当に病気ですか?」

最近雑誌などで「新型うつ病」という言葉を見るようになりました。今回のコラムでは、その対処法について考えていきます。
例えば、体調不良を理由に欠勤が続き、「抑うつ状態」という診断書で休職に入った入社3年目の社員の方がいるとします。この方は、以前から些細なミスが多く、先輩に叱られていたようです。客観的に見て、大変な仕事をしていたわけでもなく、むしろ半人前だったというのが周囲の評価でした。
しばらくして、会社近くの繁華街で、この方が酔って騒いでいるのを見たという報告が出てきました。休職中に、です。その後、さらにテニス部の合宿に参加するという連絡も入ってきました。

「彼は本当に病気ですか?」

「新型うつ病」は診断名ではありません

「新型うつ病」は病気でしょうか。呼称としては、擬態うつ病、現代型うつ病等の呼び方をしていることもありますが、「新型うつ病」は現時点では診断名ではなく俗称です。今までのうつ病とは違うタイプの不調者が増え、区別するためにそうした呼び方がされはじめたようです。
その特徴を簡単にご紹介すると、青年層に多い、回避と他罰的感情(他者への非難)、初期から「うつ病」の診断に協力的、などとされています(日本社会精神医学学会雑誌 2005年13巻より抜粋)。人物像としては、若手で、仕事をしている時だけうつになる、休職中は元気(そうに見え)、他者のせいにすることが多く、同情しづらい人、という感じでしょうか。

病気か否かではなく、「事例性」の視点で対処する

「何に困っているのか」に注目する視点を「事例性の視点」と言います。職場で困っているのは、業務に支障がでている、または対象者が能力を発揮できていないということではないでしょうか。それに対して「病気か否か」という、何の病気なのかに注目する視点を「疾病性の視点」と言い、これは医師の視点です。職場では事例性の視点で対処を考えるのがベターと考えられます。
要休職の診断書が出てきたら休職規定、就業規則に則り休職とし、療養をしてもらう。そして症状が回復し、業務ができるようになれば復職となるのは他の疾患と同様です。つまり労務管理で対応するということです。ただし、休職中に酒を飲むのが療養に適切とは考えにくいですし、それを見かけた同僚の士気を低くする可能性があるため、指導は必要です。つまり、労務管理で対応し、休職中は療養に専念するよう理解してもらうという方針を持つことが大切です。

「新型うつ病」の対処法について述べましたが、予防的には、昨今ストレスチェック義務化法案の動向にも関わることとして、ストレスチェックを定期的に実施し、結果に応じたストレスマネジメントやその対処法(コーピング)を学ぶ機会を持つことをおすすめします。
合わせて、先輩世代は若手に仕事の意味、やりがい、楽しさを伝えていただきたいと思います。仕事は楽しいことばかりではありません。しかし、先輩世代が辛そうに仕事をしていたら、後輩はそれを目指そうとはしないでしょう。新型うつ病への対処は、実は先輩世代の仕事への向き合い方が問われているのかもしれません。 お困りの事例や、ストレスチェックの実施予定などがありましたら、EAPコンサルタントとして、ぜひお力添えできればと思います。

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